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アメ車を扱う販売店として、今日は是非、みなさんに広く知って頂きたい情報について書こうと思います。

それは、アメ車を購入する際、走行距離改ざん、もっと分かり易く言うと、メーター巻き戻しの被害に合いにくい方法についてです。日本国内での走行距離の改ざんは、一昔前と比べると随分減ってきています。(但し、いつの時代にも悪徳業者はいる訳で、皆無とは言えません。)日本国内で、一度でもオークション出品履歴があり、以後に改ざんされた自動車でしたら、走行メーター管理システム(日本オートオークション協議会が中古車業界の健全な発展と消費者保護の観点から、開発したシステムで、オークション会場に出品された中古車の走行データを蓄積し、データベースとして集中管理することにより、オークションに出品される中古車から走行メーターに関する不正車輌を排除することを通じ、不正行為を未然に防止することを目的とされています。)
受付窓口は
■日査協支所
■中販連支所
■(財)日本自動車査定協会支所 
■(社)日本中古自動車販売協会連合会支所  等です。
確認の為、現車を持ち込む必要があります[手数料が1500円必要です。]ひと昔前でしたら過去に入庫先のディーラーや修理工場に登録ナンバーを伝えると自動車の入庫履歴、入庫時の走行距離の情報を教えてくれたのですが最近では個人情報の規制などにより情報入手も実質的に不可能になり点検記録簿等がない車輛は、先に述べた通り一度もオークション会場に出品歴が無い場合、不正の事実の有無がわかりませんし、ましてや外国での走行距離など知るよしもないと思います。今現在日本国内に流通している中古並行輸入車(外国で使用された自動車)の多くが走行距離改ざん車であると言われていますが、例え改ざん車であっても売る側がその事実を出来る限り正確に伝え、買う側が十分に納得すれば何ら問題はないと私個人思うのですが、今現在少数の輩がその事実を公表すれば自動車の価値が下がり売買価格が安くなるとかの理由で、メーターを巻き戻したり、メーター巻き戻しの事実や可能性を隠して販売したりする輩が存在しているのも現状です。アメ車はよく壊れるという風説があります。確かに米国車と国産車とを比較すると技術的には国産車の方が優れているというのが自他共に認めるところです。しかし原因はそれだけでしょうか、ここで話を中古並行車に戻します。日本で走行しているアメ車が、仮にアメリカ本国で何十万キロも走った車であるとするならば、因みにアメリカの国土面積は日本のおよそ25倍もあります。自動車の年間平均走行距離が、日本では年間約1万キロ前後と言われているのに対し、アメリカでは約3万マイル(=4万8千キロ)にもなります。この事実の前に、今後アメ車の購入を検討されている方は不安に駆られることと思います。(並行車に限りますが。)ここで紹介したいのが‘CARFAX’です。CARFAXとは、アメリカ本国に存在する民間調査機構「CARFAX」が発行している自動車履歴証明書です。このCARFAXを調べることによって、日本国内で並行輸入車を購入する際に、走行距離改ざん車を未然に察知することが可能になります。実は、アメリカでは日本よりも遥かに中古車の走行距離に関して厳重に管理されています。車の所有者が替わる度に、DMVと呼ばれる行政機関(日本で言うと陸運局に当たる組織)が、走行距離の最終履歴を記録しています。CARFAXでは、この記録の情報開示請求を始め、独自に車の履歴を調査しているのです。そのカバー領域は、アメリカ本土は勿論、アラスカ、ハワイ、メキシコ(一部)にまで及び、アメリカ国内で登録された自動車(国産車以外も含め)の履歴は、ほぼ100%把握できると言われています。(但し、データは13年前までしか追跡できない。)

(AutoCheckでは、1980年以前の車両は調べられません。)CARFAXが日本で認知され出したのはごく最近ですが、訴訟大国アメリカでは古くからその存在が広く知られており、信頼をも得ています。年間の情報請求数は米本国だけでも優に20万件を越えます。

 

 CARFAXを取得して知り得る主だった情報としては、その車両のオーナー数、登録区分(法人、個人、リース、レンタカー、タクシー等)、登録地、走行距離履歴(マイル)、修復暦(フレーム修正の有無)、エアバック展開歴、水害歴、雹害歴、雪害歴、火災歴、保険の使用歴、メーカーリコール、メーカー保証使用歴、売買履歴等、非常に克明で多岐に渡っています。但し、例外的に履歴が出ない車も存在する(ディーラーへの入庫履歴が一度も無いワンオーナーカーや、大手リース会社名義の車等)ので、合わせて‘AUTO CHEACK’も付随して調べることをお勧めします。AUTO CHEACKとは、CARFAX同様、民間の自動車履歴調査機構です。一般的にはCARFAXの方が、信憑性が高く、カバー領域も広いとされていますが、AUTO CHEACKとはデータを供用していないので、CARFAXで分からなかった情報が、AUTO CHEACKで判明するということも有り得ます。(勿論、その逆も有り得ます。)CARFAXのデータを100%と位置付けるのは難しいかもしれませんが(特に日本国内では)、十分な参考資料には成り得るかと思います。上記の情報を調べておけば走行距離改ざん車を購入してしまう可能性は極めて低くなるでしょう。(ただ実際に調べてみると、日本国内に流通している並行輸入車の多くが、走行距離を改ざんされているという事実に気付くことにもなる。)このCARFAXは日本からでも取得できます。あくまで米本国に存在した時点までの記録ですが。(並行輸入車の走行距離改ざんは、ほとんどが米国の港を出港する時点か、出港後の船の中で行われていると言われています。)では、以下にCARFAXの取得方法をお教えします。先ずは、CARFAXのウェブサイトにアクセスします。(http://www.carfax.com/)当然ですが英文です。トップページに、ENTER A VINと出てくるので、当該車両のVINナンバー(ヴィークル・アイデンデンティフィケーション・ナンバー)を入力して下さい。VINナンバーとは、日本国内ではシリアルナンバーと呼ばれているもので、車のフロントガラス(運転席側、下方)に記されている17桁のコード番号です。車検証を確認できる場合は、備考欄にも記載されていますので合わせて確認して下さい。次に、住所等を申し込むページが出てきます。その際、アメリカの住所を入力する必要があります。(アメリカに知り合いでもいない限り入手するのは困難かと)因みに、CARFAXのデータ取得は有料(1台$$39.99)です。これはクレジットカードでの決済が可能です。(それとPAYPALでの支払いも可能です。)全ての処理が終わると、CARFAXのデータを取得できます。手続きが分からない方や不安がある方は、この作業を代行してくれる業者様に委託か、最近では、YAHOOオークションとかでも調べてくれる出品があります。現在アメ車の購入を検討されている方、既にオーナーになられている方(何度も言いますが並行車)は、是非一度調べてみる価値はあると思います。最後に、よく法的にもCARFAXは、通用しませんとか、宛になりませんとかを良く話される自動車屋さんがおられますが、弊社も実話(国内オークションで、過去に出品歴の無いアメ車を購入)しCARFAXを調べたところ改ざん車だと発覚し裁判したところ裁判所は、CARFAXを証拠書類と認めみごと勝訴致しました。(CARFAX立派な証拠になります。)

 

なお弊社では、独自でCARFAX・AUTO CHECKの入手は不可能ですが協力会社にて入手~日本語翻訳まで行うことが可能ですので、お困りのユーザー様は、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
長々とお伝え致しましたが最後までお読み頂きありがとうございました。少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。

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